【スマートリモコン】TP-Link Tapoとリンクジャパン eRemoteを比較 買うならどっち? 【センサーとプリセットがポイント】

スマートホーム

TP-Link Tapoリンクジャパン eRemote、どちらのスマートリモコンを買おうか悩んでいる人
「スマートリモコンを使ってみたい。TP-Link Tapoとリンクジャパン eRemoteが気になっているけど、どっちを選べば良いんだろう?買った後に後悔したくないので、だれでも分かるように選ぶ基準をおしえてほしい。」

こういった疑問にお答えします。

  • 2025年前半に発売されたリンクジャパンの最新モデル「eRemote 6」を製品比較対象に追加しました。

最初に結論を言うと、私のおすすめは「リンクジャパン eRemoteシリーズです。

以下2点が主な理由です。

  • 温度センサーや湿度センサーによる家電の自動操作に魅力を感じる場合、条件を満たすのはeRemoteシリーズのみ。
  • eRemoteシリーズは、国内主要メーカー家電向けのプリセット(※)が充実している。

  ※プリセット: 家電商品ごとの操作設定がパッケージ化されたもの

それでは、TP-Link Tapoとリンクジャパン eRemote、それぞれのスマートリモコンについて詳しく説明します。

スマートリモコン「Tapo (TP-Link)」と「eRemote (リンクジャパン)」

スマートリモコンは各社から発売されていますが、現在主要なブランドは「Nature Remo(ネイチャーリモ)」「SwitchBot(スイッチボット)」です。

Amazonでのランキングやガジェットブログ、雑誌などでも必ずと言って良いほど取り上げられているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

そこに、TP-Linkの「Tapo」ラトックシステムの「smalia(スマリア)」リンクジャパンの「eRemote」などの他ブランドが後を追う形となっています。

本記事では、「TP-Link Tapo」と「リンクジャパン eRemote」、両ブランドの特徴を見ていきます。

コスパ重視のグローバルブランド「TP-Link」

まず、TP-LinkのTapoについて紹介します。

TP-Linkは、中国・深圳発に本社を置くグローバルなネットワーク機器メーカーです。
高機能な製品を安価で提供しており、そのコスパの良さから世界中で人気を集めています。

Tapo(タポ)は、TP-Linkが展開するスマートホーム製品専門ブランドです。
「シンプル・手軽・安価にスマートホーム化」をテーマに、誰でも簡単に使える製品群を展開しています。
Wi-FiルーターやネットワークカメラなどはECサイトでも上位を占めており人気です。

そんなTP-Linkが手掛けるスマートリモコンの代表的な製品「Tapo H110 / H110C」(※1)は、赤外線での家電操作に加えてチャイム通知センサーと連携することでの家電操作自動化(※2)が可能です。

※1. H110CはH110と比べて簡易パッケージになっている点が違いますが、機能的には全く同じです。
※2. 別売りのTapoセンサーが必要です。

日本のスマートホーム専門ブランド「リンクジャパン」

次に、リンクジャパンの「eRemote」シリーズについて紹介します。

リンクジャパンは、東京都に本社を置く日本企業で、国内初のIoTスマートホーム専門企業として2014年頃に設立されました。

スマートリモコン単体の提供にとどまらず、アプリ・クラウド・デバイスを組み合わせた住宅向けプラットフォーム(HomeLink)を軸に、家電操作だけでなく住宅設備・エネルギー・見守り・ヘルスケアまで含めた「住まい全体のスマート化」を目指している点が特徴です。

同社は2014年に「eRemote RJ-3」を発売し、その後も「eRemote mini」や「eRemote Pro」など機能を強化したモデルの開発を続けています。

2025年時点で代表的なモデルの「eRemote 5+」には、「温度」と「湿度」のセンサーが搭載されており、家電の自動操作が可能です。

さらに2025年春夏モデルとして「eRemote 6」も新たに発売されており、こちらは温度・湿度や日付・時刻が表示可能な液晶画面が追加されています。


スマートリモコンの基本スペック比較

ここからは、両ブランドの代表的なスマートリモコンのスペックを比較してみましょう。

比較対象モデルは以下の通りです。

  • TP-Link Tapoシリーズ
    • Tapo H110C
  • リンクジャパン eRemoteシリーズ
    • eRemote 6
    • eRemote 5+

スペック比較

項目Tapo H110CeRemote 6eRemote 5+
ブランドTP-Linkリンクジャパンリンクジャパン
価格(執筆時点)¥3,480¥8,980¥6,280
本体サイズ79 × 79 × 32 mm80 × 80 × 16 mm37 × 66 × 66 mm
重量69g104.6g57g
本体画面表示なしあり
(温湿度、日付・時刻)
なし
温度センサーなし
※別売オプションで拡張可
ありあり
湿度センサーなし
※別売オプションで拡張可
ありあり
照度センサーなしなしなし
人感センサーなし
※別売オプションで拡張可
なしなし
プリセットの充実度(※1)豊富なプリセットを提供しているが国内メーカーはやや弱い国内主要メーカーを広くカバー国内主要メーカーを広くカバー
家電登録の自動マッチング対応(※2)対応非対応
(リストからの選択が必要)
非対応
(リストからの選択が必要)
手動学習機能あり
(リモコンのボタンを個別に学習可能)
あり
(リモコンのボタンを個別に学習可能)
あり
(リモコンのボタンを個別に学習可能)
赤外線送信最大範囲(情報無し)〜30m〜15m
AIアシスタント対応Amazon アレクサ
Googleアシスタント
Apple Siri
Amazon アレクサ
Googleアシスタント
Apple Siri
Amazon アレクサ
Googleアシスタント
Apple Siri
電源端子(給電)USB Type CUSB Type CMicro USB
製品リンク
Tapo H110C

LinkJapan eRemote 6

LinkJapan eRemote 5
2025年11月時点

※1. プリセット: 家電商品ごとの操作設定がパッケージ化されたもの。プリセットが用意されていれば、操作したい家電の登録が非常に簡単で楽になります。

※2. 家電登録の自動マッチング: 対象家電のリモコンの赤外線を読み込ませるとプリセットを自動的に選択してくれるので登録が簡単になります。

主なスペックの違いまとめ

センサー機能

適切なセンサーを使用することで例えば、「室温が15℃より低くなれば自動でエアコンの暖房をつけ、湿度が低くなると自動で加湿器をつける」ということが可能です。
自動化を特に重視する方にはこの点が大きな魅力となります。

「室温が15℃より低くなれば」を条件とした家電の自動操作をする場合には、温度センサーが必須です。
また、「湿度が低くなると」を条件とした家電の自動操作をする場合には湿度センサーが必須です。
これらの、温度・湿度センサーに魅力を感じる方は、標準でセンサーを搭載しているリンクジャパンのeRemote 6eRemote 5+が良いでしょう。

eRemote 6eRemote 5+の違いは画面表示の有無と、電源端子がUSB-CかMicro USBかです。

  • eRemote 6: 画面表示有り(温度や湿度、日付や時刻の表示可能)、USB-C電源端子
  • eRemote 5+: 画面表示無しMicro USB電源端子

温湿度計や時計の機能も欲しい場合は、eRemote 6を選ぶと良いでしょう。
電源端子はどちらも本体に付属しているので、USB-CでもMicro USBでも気にならないかもしれないですね。

一方、センサーの有無は全く気にしないという方には最も安価なTapo H110Cがおすすめです。

  • 温度/湿度センサーを使用したい場合は、リンクジャパンのeRemote 6またはeRemote 5+
    • 画面表示機能が欲しい場合はeRemote 6一択
  • センサーの有無を気にしない場合は、TP-LinkのTapo H110C

プリセットの充実度

リンクジャパンのeRemoteシリーズ(eRemote 6eRemote 5+)は日本発のブランドなだけあり、国内主要メーカー家電のプリセットが多く用意されています。

プリセットとは、家電商品ごとの操作設定がパッケージ化されたものです。

プリセットが用意されていれば、操作したい家電の登録が非常に簡単で楽になります。
例として、照明機器の場合だとプリセットの有無で以下のような違いがあります。

プリセットが用意されている照明機器

スマートリモコンが対象の機器を認識すれば、
「調光」、「調色」、「常夜灯」などの操作がまとめて登録され、すぐに操作可能となる。

プリセットが用意されていない照明機器

「調光」、「調色」、「常夜灯」などの操作を一つずつ学習させる必要があり、非常に手間がかかる。


日本国内でスマートリモコンを使用する場合、国内家電向けのプリセットがどのくらい用意されているかは非常に重要な点と言えるでしょう。

  • 主に国内の家電を操作する場合は、リンクジャパンのeRemote 6eRemote 5+
  • 主に海外の家電を操作する場合は、TP-LinkのTapo H110C

家電登録の自動マッチング対応

スマートリモコンで家電を操作するには、初期設定として家電を登録する必要があります。

家電登録が自動マッチングに対応していれば、この登録作業がとても簡単です。
家電付属のリモコンボタンを押してスマートリモコンに赤外線を読み込ませると、自動的にプリセット(事前に登録されている家電製品の情報)を設定してくれます

TP-Link Tapo H110Cはすべてリモコンの赤外線読込による自動マッチングに対応していますが、リンクジャパン eRemoteシリーズは非対応です。

ただ、非対応とは言っても上記の通りプリセット自体は用意されています。
対象の家電をアプリ上で手動選択すれば良い(大した手間ではないです)ので、この点は参考程度で考えておけば良いかなと思います。

  • 家電登録の初期設定がより簡単なのは、TP-LinkのTapo H110C
    • ただし、リンクジャパンのeRemoteシリーズでも十分簡単

結局、どちらを選べば良いの?

センサーを使うならリンクジャパンのeRemoteシリーズがおすすめ!

温度・湿度センサーを使った家電操作の自動化に魅力を感じる場合は、リンクジャパンのeRemoteシリーズが選択肢となります。

本体画面に温度や湿度、日付や時刻を表示しておきたい場合eRemote 6一択です。
一方、画面表示が不要である場合はeRemote 5+がおすすめです。

最低限の家電操作で十分な場合はTP-LinkのTapo H110Cがおすすめ!

センサーを使用しない場合は、最も安価なTP-LinkのTapo H110Cを選ぶと良いでしょう。


まとめ

TP-Link Tapo H110Cリンクジャパン eRemoteシリーズはどちらも優れたスマートリモコンですが、選択肢は使用者のニーズに応じて変わります。

ご自身のライフスタイルに合う製品を選び、スマートホーム化の一歩を踏み出しましょう!

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